韓国KICT からの客員研究員の受入れに関するお知らせ
当法人は、韓国の研究機関 Korea Institute of Civil Engineering and Building Technology(韓国建設技術研究院、KICT)からの協力要請を受け、同研究院のDr.KIM Kyoung Woo(キム・ギョンウ博士)を2024年12月末より約6ヶ月間、客員研究員として受入れいたします。
KICTは韓国ソウル近郊の高陽市にある韓国政府出資の研究機関で、合計900名以上のスタッフを擁する大規模な研究所です(https://www.kict.re.kr/eng/)。主に、土木と建築の分野で、研究活動および技術開発支援を行っています。また、キム博士は、KICTの建築研究部に所属する上級研究員(Senior Research Fellow)です。キム博士の専門分野はRC 造による集合住宅の床や壁の遮音性能で、近年はCLTパネル建築物など新しい木造建築技術とその中での遮音対策手法にも関心を持たれています。
KICTと当法人は、2017年2月にKICTよりキム博士を含む計4名が当法人吹田本部の環境試験室に訪問見学されたのを端緒にして交流が始まり、翌年8月には当法人の田中学部長(環境部)がソウル市内での国際会議参加にあわせてKICTを訪問しました(当機関誌GBRC Vol.44, No.1, pp.84-87, 2019.1)。その後も相互交流を重ね、2023年にはKICTが主催する国際セミナーに田中学部長が招待されて講演を行っております(当機関誌GBRC Vol.49, No.1, pp.82-83, 2024.1)。
今般、KICTの研究長期休暇制度(Research Sabbatical)を活用し、キム博士が当法人試験研究センターの環境試験室に約6ヶ月間滞在することになりました。滞在期間中、RC造建築物の遮音対策、および、CLT造を含む木造建築での床衝撃音などの対策についての研究を行う予定です。キム博士が客員研究員として滞在されることは、当法人が建築技術と研究の国際交流を図る良い機会と捉えております。
当法人に関係される皆様も、キム博士の滞在期間中にお会いする機会があるかと思います。キム博士の客員研究員としての滞在が実り多いものとなるよう、皆様のご理解ご協力を宜しくお願いいたします。
(左から:西山副理事長、川瀬理事長、キム博士、田中環境部長)