コンクリート構造物の遠隔腐食モニタリングに関する研究
目 的 |
コンクリート中の鋼材の腐食状態を非破壊手法で精度よくモニタリングし、将来予測を含めて構造物の耐久性確保および合理的な維持管理に役立てる |
手 法 |
- 構造物または試験体にミニセンサを埋設
- 交流矩形波電流分極法腐食モニターで、自然電位・分極抵抗・液抵抗を測定
- コンピュータ制御により、遠隔地での連続自動測定も可能
- 腐食傾向および腐食速度を長期間の変化をもとに、評価・将来予測
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ミニセンサの仕様および性能
- ミニセンサは、図1に示す形状寸法のもので、鉄筋に向かう電極部分は、参照電極(中 央の円形部分)と対極(外周部のリング部分)から構成されている。コンクリート中の鉄筋の電気化学的特性値(自然電位・分極抵抗および液抵抗)を測定するためのセンサである。
- 参照電極と対極は、ニッケル下地に金メッキを施した金属で製造しており、高耐久性を有している。
- ミニセンサは図2のとおり、鉄筋の表面に近接して設置する。
- ミニセンサの設置は、鉄筋とミニセンサをプラスチックベルトで強固に結束する方法とする。
- ミニセンサに接続されている電気コードは、0.3mm2(ビニル被覆の外径は約1mm)のコード2本であり、計測装置までは別コードにより延長する。